山田利吉と土井半助の出会い|第一印象は最悪だった
利吉が12歳の頃、負傷した19歳の土井が山田家の前へ現れます。第一印象は良くありません。それでも父の指示に従って手当てをし、行くあてのない土井を家族で迎えました。
最初から慕っていたわけではない。ここが効きます。手裏剣を受け止めてもらい、小川で蟹を捕る。日々を重ねるうち、警戒していた青年が兄のような存在へ変わっていきました。
利土井の公式関係|兄であり、忍術を教えた人
利吉は忍術学園の卒業生ではありません。忍術は母や外部の師から学び、土井にも教わっています。山田家に保護された青年が、今度は利吉の技術を育てる側へ回りました。
成長した利吉は、父を上回るほどの仕事中毒。プロ忍者として前線を走ります。もう守られる少年ではありません。それでも土井との間には、兄を追いかけた頃の呼び方が残ります。

「お兄ちゃん」
『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』
技量も立場も大人になったあとで、この一言へ戻る。成長して消えたのではなく、現在の関係の奥にずっと残っていた呼び方です。
利土井の左右|山田利吉×土井半助になる理由
過去だけ見れば、導くのは土井です。年上で、忍術も教えた兄のような人。土井利として読む理由も十分にあります。
現在へ視点を移すと、関係がひっくり返ります。若くして売れっ子のプロ忍者になった利吉。兄のように慕い、忍術を教わった少年は、もう守られる側ではありません。
ここから先は利土井としての読みです。少年時代に追いかけた相手を、成長後は自分が支える。七年で生まれた立場の変化が、山田利吉×土井半助という左右に効いてきます。
追いつきたい少年が、大人になったあとも「お兄ちゃん」と呼ぶ。強くなっても消えない昔の距離。利土井の魅力は、この二重構造にあります。